(ヴェルディ)
OPSL技術を採用した次世代励起用モデル Gシリーズに 「20Wモデル」登場!
★グリーンノイズとは?:
従来型の結晶を発振媒体に用いた532 nm レーザでマルチモード発振をした場合、共振器内において第2 高調波(532 nm)と和周波(SFG)の両方が生成されます。その際に和周波も励起状態の結晶を通過することで少なからず利得を得ることになり、一定のレベルに達します。それが532 nm と相互作用することでビートノイズが発生します。これがグリーンノイズと呼ばれる現象です。結晶を用いないOPSレーザ(Optically Pumped Semiconductor = 光励起半導体)においては、励起寿命時間がナノ秒レンジであり十分に短いので、和周波の利得となることはありません。つまり、和周波が生成されない共振器ではビートノイズが発生しないことになります。そのため、OPSチップを用いたVerdi G/G-SLM シリーズはノイズに対して非常に厳しいキャリアエンベロープ安定化(CEP-Stabilizing)レーザの励起にも使用できる低ノイズ性能を持っています。
Verdi Gシリーズは、コヒレント社の独自技術である光励起半導体レーザ(OPSL)技術を利用しており、当技術は従来の固体レーザでは実現し得なかった、小型、高出力、低コスト、高性能、高信頼性を同時に実現する技術として注目されています。OPSL技術を用いた製品はすでに35,000台以上の導入実績と、50,000時間以上のフィールド動作実績を誇る注目の次世代レーザとして認知されています。
あらゆる出力設定で単一周波数を維持
Verdi Vシリーズは電源内に配置したLD出力をファイバーで導き、下図の様にNd:YVO4結晶を励起、さらに非線形光学結晶 LBOを用い、内部SHG変換により、効率よく532 nm出力を発振させます。単一周波数発振は、共振器内のエタロンと光ダイオードにより単一進行波を維持しています。使用されている高出力LDアレーは2W、6W、8W、10W、12Wモデルでは1つ、18Wモデルでは2つ使用し、定格出力の60%以下で動作させることにより寿命をできるだけ長くとれるように設計されています。
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